かいなをかえす |
差した手を内側(親指のほう)へひねり、親指の爪を相手の背中へくっつけるようにしてヒジを張ること。こうすると自分の重心はいっそう安定し、上手も取られにくく、巻き替えもされにくくなり、攻撃力も増す。”差し手を返す””下手を返す”も同意。これができていない差し方が棒差し |
がいにする |
コテンコテンにやっつけること。とくに稽古で激しくしごかれたときに使う。語源は「害」の意味 |
かお(顔)じゃない |
そこまでの貫禄なり、実力などがないこと。「そんなところへ顔を出せる身分じゃない」という意味 |
かおぶれごんじょう(顔触れ言上) |
中入りの幕内、横綱土俵入りの後、立行司が、翌日の幕内取組を土俵上で観客に披露する儀式のこと。この取組のひとつひとつを相撲字で書きつけた半紙を、顔触れとも呼んでいる。これは相撲場の板番付の下に飾られる |
かきて・はきて |
互いに突き合って、イナしたり、叩いたりしているうちに、はずみで土俵上の砂を手の先で、掻いたり、掃いたりすることである。掻けば「掻き手」、掃けば「掃き手」といって、どちらも手がついたことになり、負けになる。昔は「掃き手」は攻めの陽性の手であるとして負けにならず、褄取りなどというワザも多用されたが、現在はどちらも負けである |
かたくなる |
怒ること。からかわれたり、いやがることをされたとき、ちょっと緊張した意味で使う |
かたすかしをくう(肩透かしを食う) |
自分の要求を、相手に軽くかわされること |
かたやいり(方屋入り) |
横綱土俵入りのこと。昔からある言葉で、横綱免許状には方屋入りを許すと書かれてある。土俵のない昔、力士が控える溜まりの屋根が軒の形で片屋になっていたため、相撲を取る場所を片屋、方屋と称し、競技場へ場所入りすることを、方屋入りというようになった |
かちあげる |
立ち合いの瞬間、利き腕をカギの手に曲げたまま前へ出し、体ごと勢いよく相手の胸か、アゴの下あたりにぶつかり、相手の体を起こす動作 |
がちんこ |
真剣勝負のこと。がちんこ相撲。無気力相撲の反対 |
かっぱじく |
相手が出てくるところをやや体を開き、相手の側面を、開いた方の手で、激しく内側へはじくこと |
かばいて(庇い手) |
相手と重ね餅になって倒れた場合、相手の体(下)が地面に落ちるより先に、こちらの体(上)の方の手が、先に土俵についたときは、これを「かばい手」といって負けにならない。相手がすでに、相撲を取れる体勢を失っている「死に体」であるから、「生き体」の上の者が先に手をついても勝ちになる。下の者の体をかばって、衝撃を和らげるための動作であるからだ。しかし、重なり合って倒れるのが、途中回転して横に(同体)落ちたときは、倒した方の者の手でも、ヒザでも下の者より先に地につけば「つき手」となって逆に負けになる |
かわいがる |
兄弟子が下位の者にみっちり稽古をつける事、稽古が激しい為いじめている様に見えるので逆語としてかわいがるという言葉を用いる様になった |
勧進元 |
相撲の巡業の興行主 |
がぶる |
自分の体重、胸や腹で相手をゆさぶる、相手の重心を崩してあおるように寄り立てること |
北向き |
怒ったり すねたりする、変わり者。 |
きめる |
相手の関節を逆にする事、かんぬきにきめる等 |
給金相撲 |
勝ち越しの掛かった相撲 |
きんぼし |
平幕力士が横綱を倒した時の殊勲の勝ち星 |
食い下がる |
差した場合が多く頭を相手の胸から下につけ半身の体勢で腰を低構える事 |
けんか四つ |
得意の差し手が互いに逆の場合。一方の右四つ得意に対しもう一方は左四つが十分である時など |
腰が浮く |
腰や体全体が上に伸びる事で重心が浮き上がる不利な体勢。 |
腰を落とす |
ヒザを曲げ腰の位置を下げて腰や下腹の重心を固める |
腰を割る |
両足を左右に開きヒザを曲げ重心を低くする事 |
後の先 |
立ち合いで相手より後に立ちながら自分に有利な体勢にもっていく事、双葉山の立ち合いがこれであった |