相撲界で使用する特殊文字は根岸流と呼ばれていましたが現在は相撲字と呼びます。 大相撲番付け表の文字が代表的です。非常に特徴が有り、味が有り、壁飾りにもなっています。 書いている人は行事さんです。 若い行司さんは定期的に熟練した行事さんを中心に相撲字書きの稽古をします。 |
1、正楷書体である 2、歌舞伎の勘亭流とは全く違う 3、落語等の寄席文字とは全く違う 4、観客で席がびっしり埋まっていて立錐の余地も無い様子を 表現する為、肉太で書き文字の空白を極力少なくする 5、強そうに書く |
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相撲字の筆 | 腰の有る馬毛を使う 上の写真の左から8号、4号、4号、細筆 8号・・・御免札の蒙御免がこれで書かれています 場所中に立て行司が翌日の取り組みを披露する時の顔ぶれ言上の時に使う 割り(対戦表)を書く時に使います。 4号・・・場所中の役員室、審判部、割り部屋等の部屋名、テッポウ禁止等の注意書き 各相撲部屋の四股名札、巡業中の宿舎の部屋割り 一番用途が広い筆です 細筆・・・序二段、三段目等細い字に使います、用途が多い筆です鼬毫(イタチ毛)で腰があり、先がききます。小中は漢字かな用に使います。 又、細筆の使用後は少し水でぬれた紙の上で墨を拭き取り 筆の先端を鋭くしておく、4号も筆の根元迄は洗わない。相撲字は跳ねが鋭いので先端を 鋭くしておく。 |
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よく使用する字 例 |
御免札 板番付け |