相撲技(決り手・82手)一覧
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基本技 | 突き出し=手の胸や顔を掌で突っ張り、土俵の外に出す 突き倒し=相手の胸や顔を掌で突っ張り、土俵上や土俵の外で倒す 押し出し=相手の胸や喉、腋を押し、土俵の外に出す 押し倒し=相手の胸や喉、腋を押し、土俵上や土俵の外で倒す 寄り切り=四つに組んだ体勢になって自分の体を対戦相手に密着させ、 前か横に進みながら相手を土俵外に出す 寄り倒し=四つに組んだ体勢になって自分の体を対戦相手に密着させ、前か横に進みながら相手を土俵外へ倒す 浴せ倒し(あびせたおし) =四つに組んだ体勢で、自分の体重を相手にかけ、のしかかるように倒す |
投げ手 | 上手投げ =上手から相手の褌を引き、その上手から相手を投げる 下手投げ= 差し手で褌を引き、相手が寄ってくる際に差した方の足を基点として、他の足を差し手の方に大きく開きながら、差し手をかえすようにして投げる 小手投げ=相撲の決まり手のひとつである。相手の片方の差手を上手から抱えるように取り、その組んだ腕に重心を預けるようにして投げる 掬い投げ(すくいなげ) =差手で褌を取らず、相手をすくうようにして投げる 上手出し投げ =上手で相手の褌を取り、褌を取らないほうの足を引いて、相手を引きずるように自分の前方に投げる 下手出し投げ=差手で相手の褌を取り、褌を取らないほうの足を引いて、相手を引きずるように自分の前方に投げる 腰投げ =四つ相撲から相手の体を自分の腰に乗せて投げる 首投げ=自分の腕を相手の首に巻きつけ、ねじるようにして相手を投げ倒す 一本背負い= 相手の腕をつかんで相手の体を背負い自分の体の上を這わせる様に投げる、柔道の一本背負いと酷似 二丁投げ(にちょうなげ)=自分の右(左)足を相手の右(左)足の外側に当て、払うようにして投げる 櫓投げ(やぐらなげ) =相手を吊り上げながら膝で相手の内股を跳ね上げて投げる。 掛け投げ=内掛けの状態から、そのまま跳ね上げるように投げる。 つかみ投げ =上手から褌を取り、その上手で自分の後方に相手を投げ捨てる。 |
掛け手 | 内掛け=片足を相手の内股に掛け、仰向けに倒す 外掛け=片足を相手の足の外側に掛け、仰向けに倒す ちょん掛け=自分の右(左)足の踵を相手の右(左)足の踵に掛け、後方に捻って倒す 切り返し=相手の膝の裏側に自分の膝を当て、相手を後方に倒す 河津掛け(かわずがけ)=相手が外掛けや切り返しで攻めてきたところを逆に相手の内股に足を掛け、腕を相手の首に巻いて自分の後方に倒す 蹴返し(けかえし)=土俵上の攻防の中で相手の足を蹴り(払い)、相手を倒す 蹴手繰り(けたぐり) =立合いの際に相手の足を蹴り、相手を倒す 三所攻め(みところぜめ)=相手の片足を外掛けまたは内掛けで攻め、もう片方の足を手ですくい、相手の胸を頭で押して倒す 渡し込み =相手の片足を外側から片腕で抱え、もう片方の手で相手を押し倒す 二枚蹴り=相手を吊りながら、足の裏で相手の足の外側を蹴り、蹴った足のほうに倒す 小股掬い(こまたすくい)=出し投げを打った後、相手の踏み込んだ足(自分に近いほうの足)を内側から掬って倒す 外小股=出し投げを打った後、相手の踏み出した足(自分に近いほうの足)を外側から手で掬い、相手を倒す 大股=出し投げを打った後、相手の踏み出した足(自分から遠いほうの足)を手で掬い、相手を倒す 褄取り(つまとり)=相手に投げを打たれた際、片方の手で相手の足首を外側から取って倒す 小褄取り(こづまとり)=相手の足首を正面から掴み、仰向けに倒す 足取り=相手の懐に潜り込み、相手の片足を両腕で抱え、体重をかけて仰向けに倒す 裾取り(すそとり)=相手に投げを打たれた際、片方の手で相手の足首を外側から取って倒す 裾払い(すそはらい)=出し投げを打った際、相手が踏み出した右(左)足の足首を左(右)足で払って後ろ向きに倒す |
反り手 | 居反り(いぞり) =上からのしかかってきた相手の懐に潜り込み、両手で相手の膝を押し上げ、後ろに反って倒す 撞木反り(しゅもくぞり)=相手の懐に潜り込み、肩に担ぎ上げるようにして後ろに反って倒す 掛け反り(かけぞり)=相手の腋に頭を入れ、切り返しのように足を掛け、後ろに反って倒す たすき反り(たすきぞり)=片手で相手の差手の肘を掴み、もう一方の手で相手の腕の下を通して相手の足を内側から掬い上げ、後ろに反り倒す 外たすき反り(そとたすきぞり)=片手で相手の差手の肘を掴み、もう一方の手で相手の手の上を通し、相手の足を内側から掬い上げて後ろに反り倒す 伝え反り(つたえぞり)=相手の脇の下を潜り抜け、相手を後ろに反り倒す |
捻り手 | 突き落とし =片手を相手の腋に当て、斜め下に落とす 巻き落とし=差手で相手の体を抱え、巻き込むように横に捻って倒す とったり =相手の腕を両手で抱え、体を開いて相手をねじり倒す 逆とったり(さかとったり)=相手がとったりで攻めてきた際の対策として用いられることが多く、抱えられた腕を抜きながら腰を捻ったり、逆に突き付けて脇の下に入った相手の腕を捻りながら相手を倒す 肩透かし(かたすかし)=差手を相手の腋に引っ掛け、体を開きながら前に引き、もう一方の手で相手の肩を叩き、相手を倒す 外無双= 自分の右(左)手で相手の右(左)足の膝の外側を払いながら相手の差手を抱えて捻り倒す 内無双=自分の上手で相手の足の膝の内側を掬い上げ、体を捻って相手を倒す ずぶねり=相手の胸に頭をつけ、相手の差手か肘を掴み、頭を軸に相手を捻り倒す 上手捻り(うわてひねり)=上手から褌を引き、その上手の方から相手を捻って倒す 下手捻り=差手で褌を取り、その下手の方から相手を捻って倒す技。 網打ち(あみうち)=両手で相手の差手を抱え、体を開くと同時に相手を自分の後方へねじり倒す 鯖折り(さばおり)=廻しを取って強く引き付け、上からのしかかるようにして相手の膝を土俵に付かせる技。 波離間投げ(はりまなげ)=相手が両差しで低く攻めてきたところを頭越しに上手から褌を両手で取り、自分の後方にうっちゃりのように投げ捨てる 大逆手(おおさかて)=相手の肩越しに上手から褌を取り、その取ったほうの手から相手を投げる 腕捻り(かいなひねり)=相手の片腕を両腕で抱え、その抱えた腕の方から相手を捻り倒す 合掌捻り(がっしょうひねり)=相手の首の後側で両手を組んで左右どちらかにひねり倒す 徳利投げ(とっくりなげ) =相手の頭を両手で挟みつけ、右か左に捻り倒す技。 首捻り(くびひねり)=右(左)腕で相手の首を抱えて左(右)手で相手の差手を抱え、首を抱えた手の方に相手を捻り倒す 小手捻り(こてひねり)=相手の片腕を抱え、抱えた腕の方へ相手を捻り倒す |
特殊技 | 引き落とし=片手を相手の腋に当て、斜め下に落とす 引っ掛け(ひっかけ)=突き押しの攻防の中で、相手の腕を両手で抱え、体を開いて相手を前に倒すか土俵の外に出す 叩き込み(はたきこみ)=突きや押しの攻防の中で、体を開き、相手の肩や背中をはたいて倒す 素首落とし(そくびおとし)=相手の首または後頭部を上から手ではたき、相手を前方へと倒す 吊り出し= 両廻しを引きつけながら掴み、腰に力を入れ踏ん張って相手を吊り上げ、浮かせたまま土俵の外へ出す 送り吊り出し=相手の後ろにまわり、相手の褌を取って引き付け、相手を吊り上げて土俵の外に出す 吊り落とし= 正面から相手の体を吊り上げ、その場に落として倒す 送り吊り落とし=相手の背後に回り込み、相手を後方から吊り上げ、その場に落として倒す 送り出し= 相手の背後に回り込み、後方から相手を押し、土俵の外に出す 送り倒し=相手の背後に回り込み、土俵上か土俵の外へ相手を前方に這わせるように倒す 送り投げ=相手の後方に回り込み、相手を投げ倒す 送り掛け=相手の背後に回り込み、自分の足を相手の足に掛けて相手を倒す 送り引き落とし=相手の後方に回り込み、相手を自分の前方に引き倒す 割り出し= 四つに組んだ体勢から、片方の手で相手の二の腕を掴むか筈に当て、もう片方の手で上手か下手を取るか小手に巻いて寄り切る うっちゃり= 土俵際まで寄せられた、または土俵際で吊り出されそうになった力士が腰を落とし体を捻って、相手力士を土俵の外へ投げる 極め出し=相手の差手や首、肩の関節を腕で挟み込み(極めるという)、相手を土俵の外へ出す 極め倒し=相手の腕や肩、首の関節を腕で挟み込み、土俵上か土俵の外へ相手を倒す 後ろもたれ=相手が自分の背後に回り込んだ際、もたれこむように相手を土俵の外に出す、または倒す 呼び戻し(よびもどし) =四つ身に組んだとき、強引に相手の差し手を引っ張り込み、いったん呼び込んで反動をつけ、相手の体が浮き上がったところを素早く差し手を返して、突き出しながら引っ張り込んだ方へひねり倒す |
非技 (勝負結果) |
勇み足=押し、寄りなどで土俵際まで相手を攻め込んだ側が、相手より先に足を土俵外に踏み越してしまうことを差す 腰砕け=相手が技を仕掛けていないのに、体制を崩して倒れてしまった時に用いられる決まり手 つき手= 相手の力が加わらぬままバランスを崩し、土俵上に手をついてしまうこと つきひざ=相手の力が加わらぬまま膝をついた場合に適用される 踏み出し=戦意が無く、土俵外に出た場合や相手とぶつかってもいないのに後ろに下がって出てしまう場合 |
禁手反則 禁手を用いた 場合は反則 負けとなる |
握り拳(こぶし)で殴ること 頭髪を故意につかむこと 目または水月(みぞおち)等の急所を突くこと 両耳を同時に両掌で張ること 前立褌(まえたてみつ)をつかみ、または横から指を入れて引くこと ノドをつかむこと 胸・腹をつかむこと 一指または二指を折り返すこと |